翔全繋互

部員と関係者の連絡用ブログです。

☆曲の背景を捉える

コンクール曲では、課題曲・自由曲ともにそれぞれの曲の背景を自分たちで解釈し、イメージを共有しあいます。

例年は以下の流れで進めています。

①その曲のイメージに合う画像を検索する

これは個人のイメージで構いません。場面ごとに異なるイメージがあると思います。検索される画像は多いほうがいいです。色などの抽象的なものから、具体的な景色や生物など、幅広く出していきます。その中から、自分たちで最適なものを選びます。

②場面ごとにどのようなイメージを共有するか言葉にする

次は映像から言葉になります。例えば、悲しげ、楽しげのように曲の持つメッセージを自分たちの解釈を加えながら言葉にしていきます。具体的な言葉にしたほうがいいです。ただ「楽しそう」ではなく「〇〇な様子で〇〇だから楽しそう」や楽しいという言葉も山ほど種類があります。

販売元を調べると多くの場合、どうしてその曲を作曲したのかも記載されています。こういった部分も必ず読みます。

③分担して進めるが、全員が全体を共有する

短い曲ではないですから、分担して進める必要があるとは思いますが、ローテーションを組むなどして、全員がまんべんなくイメージを共有しあうことがとても大切です。

 

なぜ曲の背景を捉える必要、共有しあう必要があるのか

音というのは、イメージひとつで大きく変わります。楽譜に書いてあることは最低限の情報だけ。フォルテにしても明るいフォルテ、暗いフォルテ、暖かみのあるフォルテなどなど本当に様々です。けれど、細かいことは指示されていません。強弱記号以外にも壮大に、元気よく、などを意味する言葉が表記されていますが、それらも内容によって異なるわけですから、これらが演奏者間で統一されていることは演奏するうえで絶対に必要なことです。

作曲者が演奏者に伝えたかったことを踏まえ、自分たちが自分たちらしい、自分たちにしかできない演奏をするために、曲を理解し、それを具体化されることはとても大切なことです。

考えて表現する。表現するためには技術ももちろん必要ですが、こういった演奏ではない面も重要だということ、覚えておいてください。