翔全繋互

部員と関係者の連絡用ブログです。

残り数日でできること

残りの時間もわずかになってきました。3日からは基本的に全員前半となり、最後の調整をしていきます。正念場です。気持ちを本番に向けて作っていきましょう。

 

残り、できることはわずかかもしれません。でも時間がある以上、そこにできることはあります。

去年、コンクールは中止となり、私たちにはできることがありませんでした。チャンスすらなかったんです。去年の卒業生の中には、中学校の3年間で1度もコンクールに出場することができないという人がいました。これは今でも悔やんでいます。おそらくこの仕事に携わる限り、忘れることはないでしょう。

そして、今の3年生はこのコンクールが中学校生活最初で最後のコンクールです。1・2年生も先輩を見れば、このコンクールに懸ける思いが人一倍強いことは感じられると思います。その3年生が目標としているのは、A編成での出場、そして金賞です。2曲で難しいとされるA編成で出場するか、1曲のみの35人で出場するB編成で出場するか、迷って悩んで話し合って3年生が決めました。3年生は結果を求める以上に2年生もみんなが出場できることに懸ける思いがあるんです。でも3年生は金賞を目指して信じて練習もしています。努力もしてきました。

3年生が金賞を望む限り、最後の一瞬まで信じて努力をすることが私たち、そして1・2年生にできることです。

2年生が技術で3年生に追いつかないのは当然です。今それに悩んだり悲しんだりする必要はありません。投げやりにもならないでください。悔しいとは思ってほしいですけど。それがこの先の力になりますから。そうです、2年生にはこの先がちゃんとあるんです。先があるからといって、今諦めるのは違います。足りない部分はあっても努力をし続けているという前提が必要です。

思いだけは学年に差があってはいけません。2年生だろうと1年生だろうと舞台に立てば学年なんてわかりません。1プレイヤーとして自立した一人の演奏者です。思いだけは誰にも負けない、そういう心を1・2年生は持ってください。

 

さて、現実的にできること、やるべきことは

まずは健康管理です。私たちは身体が資本です。健康なくしては何もできません。まずは最低7時間は睡眠時間を確保してください。睡眠不足は集中力の欠如につながります。そしてイライラします。悪いことだらけです。私は21時に寝ます。4時に起きます。

次に、音源を聴いてください。4日は基本的にコンクールメンバーはお休みですね。音源、聞き流すでもいいですから聴いてください。何回も聴いてください。楽譜を見ながら聴ければ最高です。えらいです。素晴らしいです。ちなみに自分がした努力はアピールしましょう。お互い認め合いましょう。えらい、すごい、そうして褒めあうことも大切です。家族の人にも、こんなこと頑張っているんだとかこれが大変なんだとか話すともっといいです。

そして、考えながら吹いてください。無駄な時間は私たちにはありません。余裕な時間もありません。そして無駄な音も1音もありません。1音もです。意味のない音なんてないんです。それは休符もです。合奏中は自分が吹いていないときもありますよね。そのときも考えるんです。今できることを。タンギングのこと、テンポのこと、できることはたくさんあります。音を出さなくたってできることがちゃんとあるんです。運指を確認する、タンギングのエアーで行う、テンポを確認してつぶやく、自分以外の人が吹いているときにできますよね。技術的にはクレッシェンドの頂点の位置、デクレッシェンドの先の音量、発音、これはここ最近の課題ですね。細かいところまですべてに考えを持ってください。これも自分が吹いていないときに考えられますよね。言われたことに受け身になってはいけません。

最後はやはり基本のピッチとテンポです。これに尽きます。ピッチとテンポ、常に考えて演奏してください。そこに妥協するかこだわるのかが、一つの境界線です。こだわったらキリはありませんけど、残りの数日間でこだわり続けることには大きな意味があります。今の一人ひとりにできることです。

そして、自分は絶対にできる、やれる、頑張っている、そういったポジティブな気持ちを持ってください。

音は心 私が現役時代によく言われた言葉です。まさにそのとおりだと顧問になって改めて実感します。弱気なときには音も弱気です。不安なときは音も不安定です。意識していない音はそういう音がします。逆に明るい音、前向きな音、優しい音、心次第で変わります。

今自分にできることを全力でやる、最後までやる、そういう強い思いが今の私たちには必要です。後悔だけは残らないように。この夏が一人ひとりにとって、かけがえのない夏にしてください。