翔全繋互

部員と関係者の連絡用ブログです。

ホール練習を終えて

ホール練習

当たり前ですが、舞台は自動で組みたつわけではありません。内容によってセッティングが異なります。お芝居なのか、ライブなのか、様々な形態に合わせられるようになっています。

今回は1年生が午前中に楽器の運搬、舞台設定などなど、こまごまとしたところを全て担ってくれました。よく動いてくれていました。汗だくになりながら学校とホールを何度も往復し、山台を組んでくれました。大変だったと思うけど、きっとこれからに活きてくることでしょう。経験は大事です。

さて、音づくりとしてまず大切なのはセッティングです。自分たちではわからないかもしれませんが、向きや場所が少し、10cm程度でも大きく全体のサウンドは変わります。

例えば、中間部でTpやTbの音を混ぜたい、そんなときには譜面台に音を当てるなんていう技もあります。去年はそれを使いましたね。曲調や求めている音色によって使い分けます。思っている以上にベルの向きや周りの環境に大きく左右されるんです。

また、配置も大まかなルールはありますが、無限にパターンはあります。今回は木管の音量を配置で少しカバー、ごまかそうとしています。他にも、一番後ろの高い位置に鍵盤楽器以外の打楽器を配置しているなんてこともよくありますね。人数やバランスで変えていきます。

コンクールでは提出したセッティング表を主軸に係の人が数を合わせて置いてくれます。しかし、間違っていることもよくありますし、細かい配置は自分たちで変えるんです。置かれたままで座りません。本当にセッティングは大事なんです。

本番はもう少し、人と人の隙間を埋めたいと思っていますが、最も端にいる人物が中心に対しての起点となるので、端の人は重要です。

この前、大会で高校生の演奏を聴いたとき、足で測っていましたよね。あれには感心してしまいました。

 

バランス

楽譜に書いてある記号のまま、隣の人と同じ音量を吹けばいいというものでありません。音にはバランスというものがあります。どの場面においてもある程度共通することは高音から低音を一つのピラミッドに例えたとき、逆ピラミッドにならないようにすることは鉄則です。最近ではひし形がいいとか、いろいろとあるようですが、少なくとも逆ピラミッドは心地悪いです。

また、細かく和音で言えば、根音、第5音、第3音があります。もちろんもっとあるんですが。

例えば、ドミソで、ミが最も大きい音量だと心地悪く聞こえるんです。また、長調であれば、第3音は低めに、短調であれば第3音は高めでなければなりません。本来は。これを純正律といいますが、とりあえず、今求められていることはユニゾンの音のピッチなので、同じ音を吹いている人との音程を合わせてください。バランスはこちらで見るので。

 

再現性

今回はコンクールです。審査されます。そして残りの時間はわずかです。そのため、10回に1回は上手くいく、というものを信じるといった状況にありません。吹く度に違うは困るんです。特に、そこだけつまみだせばできる、けれど通したときにできなくなっているといったことが困ります。どんなときでも何回でも同じ音でなければいけません。姿勢、息、同じでしょうか、そこだけ演奏するときだけ集中しているでは再現性が低くなってしまいます。こちらは本番でどう鳴るだろうかと想像しているわけですから。

 

休符

休符は音符です。休み、休憩ではありません。特に、ブレスは合っていますか?そろそろ息遣いが揃ってくるころだと思うんですが。そういった空気感が感じられません。特にキメの部分は全体が揃うと思うんですが。隣の人は特に上手な人はどういう息遣いなのか、音色とは関係ないようで、そういった部分がものすごく重要なんですよ。

あえてずらしているということもありますが、息を吸う速さ、量、上手な人と比べてどうでしょうか。そこを真似るべきではないでしょうか。デモCDはブレスの音聴こえるんですよ。知っていましたか?今回の録音は聴こえませんね。普段も聴こえないです。できることからまず本気で真似てください。

 

カット

カットはします。でもカットそのものは解決にはなっていません。なにせ、音程が合わない音があれば、それがある度に同じことが発生しますから。自分のできていない部分が何かを考えて、対策を練り、練習を積み重ねないと同じことを繰り返してしまいます。今回のコンクールには間に合わないのかもしれませんが、落ち込む前にできることは何でしょうか。