翔全繋互

部員と関係者の連絡用ブログです。

音楽を学んで

私は音楽を専門的に学んだことはありません。

中学で吹奏楽部に入部しトロンボーンを担当していました。先生には恵まれました。1年のときに来た先生は吹奏楽がやりたい先生でしたから、熱心でしたし、演奏者として楽団で活動を続けていた人でしたし。怖かったですけど。正確に言えば今でも怖いですけど。出会いに恵まれて3年のときには夢物語が現実となり賞もとりました。今となっては結果より過程のほうが私には重要でしたけど、当時はやっぱり嬉しかったですね。

さて、私はトロンボーンを卒業後も楽団で続けていました。今では以前のように吹くことはなくなりましたけど。けれど、在学中も楽団のときも自分が上手いと思ったことはありません。自分よりも上手い人が近くにいつもいました。今の私と上級生や卒業生を比べても私は上手くありません。謙遜ではなく、実力を計れていると思います。

自分は音楽を専門に学んだことがない、楽器も上手くない、それがわかっているから、いつもわからないので教えてくださいと周囲の人に助けてもらいます。一人で進めていくのではなく、楽器が吹ける人が近くにいればお願いし、音楽構成がわかる人にお願いして教えてもらいます。

1回聴いただけではわからないから、録音は何度も聴きます。本当に毎日毎日、この時期は本当に繰り返し聴きます。違和感を大事にしています。すぐにその違和感が音程なのか、バランスなのかわからないけれど、何度も聴いて、調べて、尋ねて、その違和感が解消されるまであきらめません。

 

この姿勢は共通するものがあるのではないかと思います。最近再三言いますが、できない自分を認め、なぜできないのかを考える、どうすればできるようになるのかを考える、これがもう全てです。コンクールは日付があるので、こちらとしてはカットして調整しますが、カット自体は何の解決にもなっていないんです。その場しのぎです。どうすればできるようになるのか考えても分からない、何を試しても上手くいかないなら聞きましょう、わかる人に。そして上級生はなぜ下級生が困っているかを考えるんです。一緒に。去年の自分を思い出してください。できない自分が悔しかったり、悲しかったり、心が折れそうになったのでしょう?すぐにできるようにはならないかもしれないけど、変え指で上手くいくかもしれませんよ。できるようにならなくても、同じように考えてあげる人がいたら、相手は救われるのではないでしょうか。

 

 

ちなみに、音楽だけではなく、勉強も同じです。1番にはなれなくても、今の自分より明日の自分が成長することはできます。絶対に。