翔全繋互

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YELL

エール、英語での表記はYELL(yell)です。和訳は応援・声援といった意味があります。

しかし、和英辞典で「応援」と調べると、helpやassist、support、といった単語が出てきて、yellは出てきません。「声援」は主にcheer(チアダンスのチア)が出てきます。

yellは本来、叫び声をあげる、大声で叫ぶ、怒鳴る、といった意味で使う単語のようです。動詞としても名詞としても使う単語ではあるものの、辞書をいくつか見てみても、日本人的感覚の応援といった意味は筆頭にはきません。

では、なぜ日本ではエールという言葉が応援や声援といった意味で浸透しているのでしょうか。

運動会(体育祭)でのセリフとしての「エールを送る」であったり、いきものがかりの「YELL」、朝の連続テレビ小説「エール」であったりと名詞として多用してきたからでしょうか。

 

エール、和製英語として捉えると、頑張っている人に対しての応援や自分自身を鼓舞するための言葉の意味が強くなります。それ以外にも、落ち込んでいる人に対し、見守るであったり、心配をしたりといった感情も含まれているように個人的には感じます。

何かに取り組む姿にはポジティブな明るいものだけでなく、挫折や辛さといったものが背景にあることでしょう。だから、あのエールマーチも単調に明るく元気よく進んでいくのではなく、曲調に変化が伴うのではないでしょうか。

場面から感じ取る情景と自分自身の思い出や感情の中から表現するもの、両方が曲を創っていく上では重要になります。場面ごとにそこにある音が表現したいものが何なのか、1音1音の意味を考えられるといいですね。